"活動休止"がファンをぬか喜びさせるワードになりませんように
新年度早々、とんでもないニュースが入ってきたのでびっくりしました。ヴィジュアル系ロックバンド、ジャンヌダルクの解散です。
正直私は世代じゃないし、たまたまブラックジャックを読んでいてYouTubeか何かでジャンヌダルクの「月光花」という歌を知って、少し曲を聞いたくらいです。ファンクラブにも入ってないのでめっちゃファン!とは胸を張って言えません。
でも。
彼らの生み出す音楽が、すごく好きでした。それは年代とか関係なく、「いいもの」はずっと「いい」のだと感じさせてくれました。
いくら一昔前のものでも。いつ聞いても、色褪せないものがある。それを感じさせてくれたバンドです。
それが、12年の休止を経て、解散。
そう、私がジャンヌダルクを知った時にはもう、バンドはとっくに休止していました。確か2007年には休止をしています。
そして本当は、今年でジャンヌダルクはデビュー20周年だった。そんなタイミングで、この発表です。
正直、ファンがとっても不憫でなりません。私も一ファンですが、別に青春を共にしてないし、深く長い思い入れがあるわけじゃない。でもTwitterやfacebookを見ていると、やっぱ多くの人が彼らの復活を信じていたことがよく分かります。
「"解散"じゃない、"休止"だ。次またレベルアップして再開するための、準備期間だ」
その言葉は、ファンを勇気付け、心の支えとなるでしょう。でも、それが達成されなかったとき。それこそ裏切られたような、言いようのない悲しさが生まれるのが普通なのではないでしょうか。
もちろん、いろんな事情はあります。それぞれライフステージが変わったりとか、怪我したり、方向性が合わなかったり。その調整をして再スタートを切ることが、容易なことではないのは明らかです。
でも、一度発した言葉には。
一度した約束には。
大きな責任が伴います。
結局無理ならもうそれ以上優しくしないで。なんて、彼らの奏でる歌のようなフレーズがつい思い浮かんでしまう。
これから休止が決まってるグループもありますよね。もう休止しちゃったバンドも。彼らがどんな決断をするか分からないけど、"休止"という言葉でぬか喜びさせて、ファンクラブで儲けて、最後は自然消滅、なんて事態に陥らないことを願います。
短い期間だったけど、好きなバンドでした。これからも聞きます。苦しいけれど、信じていた人全員で、また新しい一歩を踏み出したと願って。