日々のブログ

Un Chien Andalou

「かわいい」じゃない褒め言葉が言えるヒト


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かわいいは正義

いつからかは分からないけど、こんな言葉をごく当たり前に目にするようになった。

 

 

 

かわいい、の定義は人それぞれで、特に女性の方が広義で捉えている場合が多い気がします。おじさんのことを「かわいい」って言ったり、どう見ても禍々しいキャラクターのことを「かわいい」って言ったり。キモい、もそうだと思う。

 

 

 

で、「かわいい」は一般的に褒め言葉とされる。

 

 

 

 

どんな女の子も、大抵は「かわいいね」って言われたら嬉しい。お世辞でもいいし、言われると恥ずかしいけど、嬉しい。

 

 

 

だけど、ふと思い返すと、「かわいいね」じゃない褒め方をした人たちって、すごい素敵だなと感じるんです。

例えば。

 

 

 

「字が綺麗ですね」と言ってくれたバイト先の先輩Sさん。

「手ぇ綺麗だね」って言ってくれたK君。

「あなたの眼、綺麗だねぇ」と言ってくれた眼科医のおじさん(笑)

 

 

 

 

他にも、髪とか、肌とか。私はそんな褒められるような容姿をしていないので、思いつくのはこれくらいだけど。ていうか語彙が「綺麗」しかないけど(笑)

とにかく、どこかピンポイントで褒められるって、なぜか「かわいいね」と言われたときの倍くらい、嬉しい。「かわいい」が別の言葉になっただけ、だけじゃない、それ以上の効果を発揮する気がする。

 

 

 

私の性格上の問題なのだとも思うけど。「かわいいね」はサラーっと「ありがとう~!(適当に言ってるやつや)」で受け流すことが多いけど、「かわいい」を言わない褒め言葉には、弱い。

 

 

 

きっと、「この人、私のこと見てくれてる」という謎の自信、安心、そして誤解が生まれるからだと思います。きゅんとする。書いていて恥ずかしいけど。

 そして、「かわいい」という言葉が、あまりにも日常で溢れかえるようになってしまって、希少性がないからなのだと思います。何でもかわいいって言っておけば済むと思いやがって…。私も正直済むと思っています、ええ。

 

 

 

「かわいい」って、色んな要素を総合して生まれる概念かなと思います。

要素AとBが合わさって「かわいい」を生み出している、とは一概には言えない、とても曖昧なもの。その人の主観で大きく変わるもの。

 

 

 

何がどう、とか、上手く説明できないときもあるけど、とにかく「かわいい」!って思うとき、ありますよね。衝動に近い。そんな衝動を、いちいち言葉に出来ないから、「かわいい」っていう言葉があるのでしょう。

 

 

 

そんな難しく絡まり合った「かわいい」の要素を一つひとつ紐解いて、「あなたのここが好き」「こういうところが素敵だと思う」とか、ちゃんと言葉にできる人、行動で表せる人、ってすごいなと思います。

ちゃんと自分の考え方を分析できているから。「かわいい」に頼ると、なんでも一言で済んじゃうから、ラクでいいんですよね。でもラクをしない方が、より正確に自分の気持ちを伝えられる。やっぱり、伝える努力をしないとダメなんだなぁ。。。

 

 

 

「かわいい」を使わずに、褒められるヒト。

狡いなって思うけど、そういう人に、どうしようもなく惹かれたりする。


あなたとの出会いにありがとう。またいつか。