アンダルシアの犬

Un Chien Andalou

私だってインスタにダニエルウェリントンの割引コードを書いてみたい


高校時代、とっても可愛い先輩がいた。その人は恐ろしく可愛くて、染めた綺麗な髪をなびかせて、お人形のように笑う華奢な人だった。学内のファッションショーなんてその人のためにあるんじゃないかと思うくらいで、独特なセンスの光るドレスを纏った彼女は、誰がどうみても学内1のアイドルだった。

 

 

 

そんな人と同じ部活だったのである。

 

 

 

やはりというか近くで眺めていてもやっぱり可愛くて、遅刻したり眠そうにしていたりしても全部許せてしまう。可愛すぎやんかーーーー!そんな先輩は学内のミスコンには出ずに、日本のミスコンに出てしまった

 

 

 

「クラスの中でちょっと可愛い女の子」のレベルを圧倒的に超越している。あらまぁ、もう手の届かないところへ行ってしまわれたのね。。。という感じだった。いや元々手の届くところにいたわけじゃないんだけど。

 

 

 

先輩は洋服やアクセサリーのセンスも良かった。身につけているもの全てが高級品に見えたけど、それらは嫌らしい高級感を放っているわけではなかった。彼女の持ち物は、とにかく何でも「良いもの」に見えた。さぁこの辺りで私の先輩フィルターがものすごいことになっているのがお分りいただけるだろうか。

 

 

 

同じ部活だからといって特別親しくなれるわけもなかったので、大した会話もせずに気づけば先輩は大学生になっていた。頭がいいところではなかったけど、そんなことはもうどうでもよくて先輩と同じ大学に通えるヤツらまじ羨ましいぜ、くらいなものだった。

 

 

 

そして可愛い女の子の多くがそうするように、彼女もツイッターからは姿を消してインスタだけの更新になっていった。

 

 

 

大学生になってから、先輩はやはりサロンモデル的に活動を広めて行った。「何とあの雑誌に先輩が載っているぞ・・・!」美容院で読む雑誌の中に、彼女は多くの確率で出現した。紙面で見る彼女は相変わらずの美しさだった。

 

 

 

時は流れ、先輩も私も社会人になったが、先輩が社会人としてどういう活動をしているか、私はよく知らない。読者モデルは辞めているはずだが、そのほかは全く不明である。

 

 

 

でも、長らく私にとっての憧れとして存在し続けてくれたことは確かである。思慕は時に恐ろしい事件とかも引き起こしたりするけど、私のコレはまぁ、別に許されるだろう。一言で言うと「先輩みたいに可愛くなりたかった」ということなのだ。

 

 

 

憧れっていいよな。

 

 

 

何かに憧れることができるって、ある意味スキルなんじゃないかな。目標としている人やモノが全くない、なんて人生は、私は考えられない。常に誰かを見て、自分を見て、より良く生きたい。そう言う意味でも、やっぱり私は人に恵まれてきたんじゃないかなと勝手に思う。

 

 

 

先輩。全く話したことないけど、ずっと憧れでした。先輩みたいにインスタグラマーになれなくても全然いいんだけど、先輩のように可愛く、ストイックに、センス良くありたいなって思ってたんです。

 

 

 

そしてそんな思いが、私をある意味ずっと支えてくれているんです。多分、これからもずっと。私の中の憧れでいてくれて、本当に本当に、ありがとう。


あなたとの出会いにありがとう。またいつか。